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第6章 潜入

「橘が来ていて良かったです、会長から動いて良いと指示が出ました‥
美紀様が脅されていた理由は、吉田春夫が持つ携帯端末に保存されている、美紀様を陵辱している最中の画像‥その裏を取って欲しいと・・」


「携帯端末？スマホじゃなくて？？」


「話からして携帯端末です‥
逆に言えばデーターを抜き難い厄介な代物、それにバックアップがあるかどうかも‥‥」


またレトロな‥
携帯端末は少々厄介、彼奴が持っている端末を直接見ない限り、内容が全く分からない。



「なんとかする‥
彼奴が持つキャリアや機種が分かれば、同じ物を用意してデーターをコピーしてしまえば‥
消せないのが悔しいけど、お嬢さんが此処に居るんだったら、何とかなるよ遠藤」


「頼みます橘・・」


「任せて‥‥」


何か‥遠藤から、後悔以外なものを感じるのは何故？


後悔は後悔だけど‥怒り？・・
違う‥遠藤の方が傷付いているような・・・



(もしかして‥‥)


遠藤は、あのお嬢さんの事が？


朴念仁遠藤が、お嬢さんを気にするって、それしか理由が考えられない。


(会長のお嬢さん‥
遠藤大丈夫かな？？)


世の中恋愛自由主義と言ったって、雇い主のお嬢さんなら高嶺の花‥
遠藤の理想も結構高いらしい、自分は何とも言えないけど。