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第7章 暗躍

遠藤の頭の固いのは、高校時代から変わらないし‥
でも、お嬢さんの事は随分深く考えているよう。



(遠藤だから応援してあげたいんだけど、何か違う感じがする・・)


なんて言ったら良いのだろか？


ただ見守るだけのような、片思いのような‥
例えて言えば横恋慕的？


だとしたら、お嬢さんの相手は誰？？



(確かに遠藤は恋愛に鈍いとは思うけど‥)


かなり女子に人気があったのに、遠藤自身はそれに全く気付かず‥
近くに居た自分なんか、どれだけ遠藤に代理で告げてくれって言われた事か‥‥


だけど、自分の主張ははっきりしているし、愛恋を自覚したら積極的に責めそうなタイプでもある。


今はすっかり落ち着いた性格‥
でも高校時代は、それなりに主張は激しかったのにな。



「とにかく、予想外が起きなければ良いんでしょう？
遠藤だったらラブホに入って、どれくらいの時間でベッドにもつれ込むと思う？？」


「・・・
それを私に問いますか橘・・・」


「へっ！？」


ちょ‥
なんで目線を反らせて渋い顔！？



「・・・・・
もしかして‥ラブホ経験が無い・・・とか・・・」


「・・・・・
そのまさかですが何か？」


「・・・マジぃぃっ！？」


あ・・・


余計に渋い顔されたよ。


不味い事を言ったかなぁ‥


その後の準備の間、遠藤は殆ど口を聞いてくれなかった・・・