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第7章 暗躍

(２１時５９分・・・)


そろそろアクションがあると思っていたら、遠藤が従業員通路から自分が居る部屋に飛び込んで来た！



「来ました橘・・・」


「カメラスタンバイ中、後オートロックは音だけなんだよね？」


「ええ、掛からないように細工をしてありますので‥」


話的には１０分、お嬢さんが我慢してくれれば逃がす手筈。


勿論それ以外でも、お嬢さんに危険がおよびそうな時や、不測の事態の時は計画を中断し直ぐ逃がす‥これで会長と話が付いている。



タブレット端末から、遠隔のカメラ画像を眺めていたら、お嬢さんと吉田春夫が部屋の前に着き、扉を開けたよう。



「遠藤、部屋に入るよ」


「分かった」


遠藤も慌てて、モニターとして使っている端末の前に座った。



「録画開始‥‥‥」


「・・・・・」


さて、お嬢さんはどんな手を使うのか？


お嬢さんはお嬢さんなりに考えがあると言っていたけど、この吉田春夫に通用するのか？？


自分は直ぐ動けるように体勢を作りながら、この録画画像を見詰めているしか無いのが悔しい。