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第5章 自分らしく

「はい、リセット完了」
大津川はハルに微笑みかけた。

ハルも微笑みでそれに応える。

そうでなきゃ。誰だってみんな
自分らしく振舞うのがいいに決まってる。

「さて、それじゃあ明日も来てくれる？」
「あ、はい、わかりました」

「お望み通り、今度は思いっきりイジｍ……
ごほん。
思いっきり相手してあげるから」

……
今明らかに「イジメてあげる」って……

「あ、あの、私は別に
イジメてほしいわけじゃ……」

「ん？　何言ってるの？
僕が君をイジメたいだけだよ？？」

ついに本性出たぁー！
やっぱりドSじゃない！
私をからかって楽しんでたんじゃない！

ハルは少し――いやかなり心配になってきた。
自分は変なスイッチを押して
しまったのかもしれない、と。