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優しいヒトに虐められてます。
第6章 さすがにこれは・・・!
前日に引き続き、ハルは
約束通り大津川の事務所を訪れた。
彼がこちらを見て
やや驚いたような顔をする。
ハルはちょっぴり赤くなる。
「フフッ、今日何だかかわいいね」
「えッ! 今ちょっと笑いませんでした…!?
変だったらそう言ってくれた方が……」
彼が素に戻ってくれたことが嬉しくて
その日は勇気を出して少し服装を意識してみた。
――のだが、今彼に少し笑われた気がする……
「いや、変じゃないよ。ただ、嬉しくて
なんか笑っちゃった」
嬉しいと笑っちゃうというのは
わかるような、わからないような。
でも、嬉しいと言ってくれたのは
こちらとしても素直に嬉しい。
「だってそれだけイジメられるの
楽しみだった、ってことでしょ?」
ん……?
「はっ!? えっ!?
いや、ちがいま――」
「いいよいいよ。照れちゃうよね。
自分がMだって告白するの」
「あの、ほんとにそういうんじゃ――」
「さーて、準備準備」
ハルは口を尖らせた。
奥の部屋に向かう彼の背中を
軽く睨む。
オシャレなんてしなきゃよかった。
このドS。
約束通り大津川の事務所を訪れた。
彼がこちらを見て
やや驚いたような顔をする。
ハルはちょっぴり赤くなる。
「フフッ、今日何だかかわいいね」
「えッ! 今ちょっと笑いませんでした…!?
変だったらそう言ってくれた方が……」
彼が素に戻ってくれたことが嬉しくて
その日は勇気を出して少し服装を意識してみた。
――のだが、今彼に少し笑われた気がする……
「いや、変じゃないよ。ただ、嬉しくて
なんか笑っちゃった」
嬉しいと笑っちゃうというのは
わかるような、わからないような。
でも、嬉しいと言ってくれたのは
こちらとしても素直に嬉しい。
「だってそれだけイジメられるの
楽しみだった、ってことでしょ?」
ん……?
「はっ!? えっ!?
いや、ちがいま――」
「いいよいいよ。照れちゃうよね。
自分がMだって告白するの」
「あの、ほんとにそういうんじゃ――」
「さーて、準備準備」
ハルは口を尖らせた。
奥の部屋に向かう彼の背中を
軽く睨む。
オシャレなんてしなきゃよかった。
このドS。