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第2章 最初の一週間

アルバイト契約から六日。

常にバングルをつけているので
忘れるということはないが

バイトの件はハルの意識から
確かに薄まっていた。

今日は前日の合コンで知り合った
同じ大学の男子とちょっとしたお食事だ。

何か素敵な一面でも見られないかと
少しワクワク。

実を言えば男子との出会いは
今までにもないことはないのだ。

ただ、垣間見える下心や
趣味の相違でだいたい
ハルの方からオトモダチの烙印を押してしまう。

今回はいい人だといいなぁ。

優しくて、私のことを
真剣に見てくれる、真摯な人。