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優しいヒトに虐められてます。
第8章 下ネタしりとり
不意に大津川が上着の内ポケットから
三枚の白い紙片を取り出し、傍の机に置いた。
「裏には、ちょっと恥ずかしい企画が書かれてる。
どれかを選んで、実際にやってみよう。
どれくらい気持ちよくなれるかは、僕にもわからない」

「ええー……」
こういう風に伏せられると、逆に気後れしてしまう。
「まあ、もしかしたらちょっとイヤなのも入ってるかも
しれないから……」
しれないから?

大津川が三枚のうち真ん中の一枚を
ハルの方へ押し出した。
「その場合は、コレから引くことをお勧めするよ」
あ、断る権利はないんだね。

「じゃあ……」
ハルは言われた通りに真ん中の一枚に手を伸ばした。
それをめくろうとしたところで、なんとなく
手を右に移した。
右の一枚をつまむ。

「うわー、僕のお勧めを避けた。ひねくれてるね」
「い、いいでしょ何でも!」
ハルは勢いよく紙をめくった。
紙の裏には文字が印刷されていた。

『下ネタしりとり』。
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