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優しいヒトに虐められてます。
第8章 下ネタしりとり
より近くで見ると、なぜだか彼の指が
とても卑猥なものに見えてきた。

なんか変なことしようとしてる風に感じちゃう……
これはあくまでトウキくんの人差し指。
えっちなものなんかじゃない!

まあ……確かにこの指に散々えっちなことはされたけど。

でも、私はただ、トウキくんの指をしゃぶるだけ。
いつもいつもこの指に気持ちよくしてもらってるんだから
今度は私の口でトウキくんのこの指を
気持ちよくしてあげる番。

卑猥な妄想に取り憑かれながらも、ハルは
ゴクリと唾を呑み込んで意を決した。

「ぶひぶひぶひ(いただきます)」
ぷはぁっと口を開けると、粘っこい液が糸を引いた。
そのまま、覆い被さるように人差し指の先を口に含んだ。

舌先に彼の指が触れた瞬間、言いようもない快感が
訪れ、ハルは瞬時に理解した。
こ、これ、絶対えっちなことだっ!!

確かにこれはトウキくんの指だけど
人の身体の一部を自分の口の中に入れてるんだもん。
赤ちゃんがするのと大人の私がするのとではわけが違う。
紛れもなくえっちな行為だよっ、これっ!!
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