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優しいヒトに虐められてます。
第3章 バイトの始まり
「では、もう一つの指示の方を
出させていただきます」

ハルは無言で待った。
早くしてほしい。
今日はもう帰ってずっと寝てたい…

「えっと、では昨日自慰の
オカズに使った動画を見せてください」

ハルは目を見開いた。
は……?

意識は硬直しているのに
手が勝手に動いていた。

バッグから携帯を取り出し…
嘘っ、いやっ、だめ!!

昨日と同じ単語を検索にかける。
何でっ! お願いやめてっ!
もうやだ最悪っ! 死にたい…!

恥ずかしさで
全身が爆発しそうだった。

「こ……これ……です……」
動画を表示させた携帯を
ハルは大津川に差し出していた。

顔を伏せたハルの目から
悔しさと恥ずかしさの入り混じった
涙がこぼれた。
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