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優しいヒトに虐められてます。
第3章 バイトの始まり
動画が終わると
大津川は手近なソファに腰を下ろした。

しげしげと眺めていた画面から
ハルに顔を映す。

「あ、もしかして濡れちゃいました?」
どこか小馬鹿にするような声。

「っ!……濡れてないです」
「へえー。本当に?」

「……本当です」
「じゃあ、今指示としてそのスカートめくって
中見せてもらってもいいんですか?」

ッ!?
「やっ、やめてください!
……お願いします……
やめてください……」

ほとんど泣きかけになるハルを見て
彼は慌てて立ち上がった。

「あ、いやごめんごめん。
ほんとに冗談だから」

冗談だとしても、冗談にならない。
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