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優しいヒトに虐められてます。
第11章 笑い過ぎに注意
「さて、再戦と行こうじゃないか。あ、その前に」
大津川がハルの服をめくった。
「なッ!?」

続けてショートパンツもめくり、下着を確認する。
「ちょっと!」
鎖をガチャガチャ言わせて抗議する。

「うん、ごめん。ハルの服の枚数確認してた。
靴下含めて五枚ね」
「そういうことなら私に聞いてよ」
「僕はあと4回負けたらハルとセックスか……
嫌じゃないけどなんか変な感じだなー」
「って聞いてないし……」

「んじゃ、始めます」
彼がアイパッドに触れ、二回戦が開始した。

先ほどの彼の片手に代わって、今度は
鎖がハルの手足を拘束する。
その分、彼は二本の手で猛虎のごとく
ハルに襲いかかってきた。

二本の手に有するは白いくすぐり羽根。
首と太腿を休みなく責められ、開始早々
苦しげな笑い声がこだまする始末だった。

片手のブラシで手のひらを
くすぐられていたのが
どれだけ彼の本気から程遠かったのか
呼吸困難に陥りかけるほど思い知らされた。

――そんなわけで、30秒以上残して降参しました。
トウキくんの本気、ヤバすぎます。
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