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優しいヒトに虐められてます。
第15章 彼のとっておき、そして・・・
彼の風邪が移って寝込んでいたおかげで
もう梅雨入りしていたことに気付かなかった。

彼と最初に会ったのが確か新学期シーズンを少し
過ぎた頃だった気がする。
つまり、彼とのバイト契約は
もう折り返し地点ということになる。

自然と、『その後』のことを考えてしまう。
今のうちに布石を打っておかなければ、と思うのだが
まだ契約期間は半分『も』残っている。
――彼と正当な理由で会うことができる期間は
残り半分『しか』ないのに。

自分の不甲斐なさにはほとほと嫌気が差した。

そして、その不甲斐なさが、ついに罰を引いた。

「そろそろネタがなくなってきた」
大津川はそう切り出した。

時は日曜の昼下がり。
場所は彼の事務所。
天気はぐずついて雨が降ったりやんだりを繰り返している。

「ネタ? やることがないってこと?」
「そう。正確にはあと一個だけあるけど
それが終わったら……」

「……」
ゴクリ、とハルは唾を呑んだ。

唾を呑んでいる状態ではないのに
先に言うならもう今しかないのに
彼が言いたそうにしていることを言い訳に
ハルは布石を打つことができずにいた。

「それが終わったら、しばらくこういうのは控えよう」
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