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優しいヒトに虐められてます。
第15章 彼のとっておき、そして・・・
「まずは肩と肩甲骨の周辺をマッサージしますので
足を伸ばして横向きに座っていただけますか」
私は赤石の言葉に従い、彼に背を向ける形で
ベッドに対し横向きに座って足を伸ばした。
間仕切りの向こうでは
すでに楽しそうな会話が聞こえてきていた。
「ええっ、向井さんタカオともう付き合ってないの?」
「あはは、いつの話よー。高校に上がる頃に
自然と別れたってー」
「では、失礼します」
彼は後ろで立ったまま私の肩を掴み
後ろ側の親指に力を入れた。
ゆったりとした動作で、しかし力強く
ぐいっ、と押されるが、不思議と痛くなかった。
「力加減はどうでしょう? 痛くないですか?」
「はい、気持ちいいです」
肩の筋肉がほぐれ、じわりじわりと身体が温まってくる。
「あの、赤石くん……あっちの二人みたいに
別に敬語じゃなくても……」
「あ……ごめん。敬語じゃない方がよかったか。
同級生が仕事場に来ると緊張しちゃって…」
あはは、と照れ臭そうに笑う赤石は、それでも
マッサージの手だけは緩めなかった。
マッサージする手はすでに肩から肩甲骨へと下り
筋肉がほぐれるどころか
血行まで良くなっている感覚があった。
「赤石ぃー、そろそろ次ぃー」
間の抜けたような声で芹沢が声をかけてきた。
足を伸ばして横向きに座っていただけますか」
私は赤石の言葉に従い、彼に背を向ける形で
ベッドに対し横向きに座って足を伸ばした。
間仕切りの向こうでは
すでに楽しそうな会話が聞こえてきていた。
「ええっ、向井さんタカオともう付き合ってないの?」
「あはは、いつの話よー。高校に上がる頃に
自然と別れたってー」
「では、失礼します」
彼は後ろで立ったまま私の肩を掴み
後ろ側の親指に力を入れた。
ゆったりとした動作で、しかし力強く
ぐいっ、と押されるが、不思議と痛くなかった。
「力加減はどうでしょう? 痛くないですか?」
「はい、気持ちいいです」
肩の筋肉がほぐれ、じわりじわりと身体が温まってくる。
「あの、赤石くん……あっちの二人みたいに
別に敬語じゃなくても……」
「あ……ごめん。敬語じゃない方がよかったか。
同級生が仕事場に来ると緊張しちゃって…」
あはは、と照れ臭そうに笑う赤石は、それでも
マッサージの手だけは緩めなかった。
マッサージする手はすでに肩から肩甲骨へと下り
筋肉がほぐれるどころか
血行まで良くなっている感覚があった。
「赤石ぃー、そろそろ次ぃー」
間の抜けたような声で芹沢が声をかけてきた。