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優しいヒトに虐められてます。
第15章 彼のとっておき、そして・・・
「え……」
赤石は言葉を失った。
チサトの顔を正面からまじまじと見つめる。
彼女は笑顔を見せてから、やはり恥ずかしそうに逸らした。
「赤石くんは、みんな人前でくれるからくれない子は
好きじゃないって思ってたみたいだけど
きっと私みたいに恥ずかしくてあげられなかった子は
他にも結構いると思うよ。
バレンタインデーはいつも女の子に囲まれてて
二人きりになるチャンスがまったくなかったし」
「だったら別に家に来て渡してくれたってよかったんじゃ…」
チサトが笑った。
「人前であげられないくらいシャイな女の子が
そんな勇気出せるわけないじゃん」
「そう……だったんだ……」
赤石の目から涙がこぼれた。
「でも、ごめんね、今の彼氏と
うまく折り合いをつけられるまでは、付き合えない」
「好きだったってわかっただけでも十分だよ。
彼氏のこと、見捨てないであげて」
チサトはうん、と微笑んだ。
赤石は言葉を失った。
チサトの顔を正面からまじまじと見つめる。
彼女は笑顔を見せてから、やはり恥ずかしそうに逸らした。
「赤石くんは、みんな人前でくれるからくれない子は
好きじゃないって思ってたみたいだけど
きっと私みたいに恥ずかしくてあげられなかった子は
他にも結構いると思うよ。
バレンタインデーはいつも女の子に囲まれてて
二人きりになるチャンスがまったくなかったし」
「だったら別に家に来て渡してくれたってよかったんじゃ…」
チサトが笑った。
「人前であげられないくらいシャイな女の子が
そんな勇気出せるわけないじゃん」
「そう……だったんだ……」
赤石の目から涙がこぼれた。
「でも、ごめんね、今の彼氏と
うまく折り合いをつけられるまでは、付き合えない」
「好きだったってわかっただけでも十分だよ。
彼氏のこと、見捨てないであげて」
チサトはうん、と微笑んだ。