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優しいヒトに虐められてます。
第15章 彼のとっておき、そして・・・
動画が終わり、大津川が尋ねてくる。
「どうだった?」
「……うん」

「うん、じゃわかんないなー」
大津川が立ち上がり、近寄ってきて
ハルのスカートをめくろうとする。

ハルはその手を止めた。
「見せてくれないの?」
「ちゃ、ちゃんと濡れてるから。
それだけわかれば十分でしょ」

「そんなのはバングル見ればわかるよ。
どれくらい濡れてるのか知りたいんだ」
彼は薄ピンクの輪っかをはめたハルの手をどけた。
「あっ、ちょっ、待って……」

スカートをめくり上げられる。
下半身が空気に晒された。
身に着けているのは、今日も薄目のかわいい下着だった。
「っ……」

「……なるほどね。僕に気を遣ってくれたんだ」
ハルは顔を逸らした。
「少ししか濡れなかったから」

何を返せばいいかわからなかった。
動画はエッチだったと思うし、これから彼がしてくれる
最後のとっておきも心のどこかでは楽しみにしていた。
でも、それが最後だと思うと
どうしてもそういう気分になり切れず、悲しみが募った。

「さっきの、まだ引きずってるんだね」
大津川も自分がハルをどういう気持ちにさせているか
自覚があるようだった。

「ハルを安心させることは簡単だよ。
でも、安易な言葉で安心させて後で後悔させるより
しっかり向き合ってもらいたいから
あえてこのまま始めさせてもらうよ。
――と言っても、ちょっと強引だけど
ハルにはエッチな気分になってもらう」
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