この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
優しいヒトに虐められてます。
第16章 彼の秘密
「小学2年生……ちょうど転校が重なり始める頃……」
「うん。ハルは転校しちゃったけど、僕はずっと覚えてたよ。
あの時の感情が初恋なのかはわからないけど
もしそうなら、どうやら最初で最後の恋になりそう」
「っ……!」
顔が熱くなるのを感じた。

ほら、またそういうことを平然と言う。
でも、それって、いい意味で捉えていいんだよね?

大津川はハルの反応に微笑みながら続けた。
「1年生の頃、僕はクラスのみんなからバカにされてたんだ。
休み時間も昼休みも、ずっとみんなの遊びの誘いを断って
机の上で工作してたから。

僕も冷たく断っちゃってたせいかな、だんだん
みんなの態度が冷たくなってきて、次第に僕が工作で作ったものを
バカにしてきたり、道具や作ったものを
隠したり壊したりされることもあった」

子供の行いというのは、複雑な悪意を含まない。
単純で純粋な欲求から来る。
だからこそ、恐ろしい行いがいともたやすくできてしまう。

ハルは幼少時の大津川に憐れみを抱いた。

「僕はクラスのみんな信用できなくなった。
我関せずと見て見ぬフリする周りの偽善者も
助けてくれない教師も、みんな嫌いになった。
だから、自分で壁を作った。
でも、2年生に上がって、そんな壁を問答無用で剥がす
つわものが現れた」
/896ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ