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優しいヒトに虐められてます。
第17章 恋人
彼は傍らの携帯を手に取り、一瞬電源をつけた。
どうやら時間を確認したようだった。
そしてクスクスと声を立てて笑う。
「そういうこと」
ハルも暗闇の中で微笑み返す。
「もう日付は変わってるよ」
――つまり、すでにバイトの契約は完全に満了し
同時に、「エッチなことは一切なし」の
仮の恋人生活期間も終了している。
「いつから企ててたの?」
「2日前から」
「そんなに前かよ」
「ねえ、もうエッチなことしちゃだめじゃないでしょ?」
彼はハルの頭の後ろを優しく撫でてから、言った。
「一応聞かせてほしいんだけど、これまで
僕と一緒に生活してきて、僕の中のハルの嫌いなところ
いろいろと知ったでしょ。
それでも、ハルは僕と恋人になりたい?」
「トウキくんの全部が好きだなんて言わない。
できれば知らない方がよかったかなー、ってところもいくつか知った。
でも、今まで知らなかったかわいいところもたくさん知れた」
彼が苦笑する。
「でも何より、私があんまり好きじゃないところも含めて
トウキくんのことを知れたのが嬉しかった。
少なくとも、嬉しく感じられた。
1か月前の私より、今の私の方が、何倍もトウキくんのこと好きだよ」
ハルは誓いを立てるように、彼の顔に両手を添え
その頬に口づけをした。
どうやら時間を確認したようだった。
そしてクスクスと声を立てて笑う。
「そういうこと」
ハルも暗闇の中で微笑み返す。
「もう日付は変わってるよ」
――つまり、すでにバイトの契約は完全に満了し
同時に、「エッチなことは一切なし」の
仮の恋人生活期間も終了している。
「いつから企ててたの?」
「2日前から」
「そんなに前かよ」
「ねえ、もうエッチなことしちゃだめじゃないでしょ?」
彼はハルの頭の後ろを優しく撫でてから、言った。
「一応聞かせてほしいんだけど、これまで
僕と一緒に生活してきて、僕の中のハルの嫌いなところ
いろいろと知ったでしょ。
それでも、ハルは僕と恋人になりたい?」
「トウキくんの全部が好きだなんて言わない。
できれば知らない方がよかったかなー、ってところもいくつか知った。
でも、今まで知らなかったかわいいところもたくさん知れた」
彼が苦笑する。
「でも何より、私があんまり好きじゃないところも含めて
トウキくんのことを知れたのが嬉しかった。
少なくとも、嬉しく感じられた。
1か月前の私より、今の私の方が、何倍もトウキくんのこと好きだよ」
ハルは誓いを立てるように、彼の顔に両手を添え
その頬に口づけをした。