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狂おしいBの記憶
第2章 性欲沸騰の二人に神提案
「来たよ~。ケンジ~」
きょうは、お互いに待ちに待った夏休み初日。
「めぐみー。入って、入ってー」
ケンジのひとり留守番の家の玄関に、めぐみは駆け込んだ。

二人は、学校ではいっさい話さない。挨拶さえせず、すれ違っても一瞬、目と目を合わせるだけ。理由は、ただ一つ。同級生や友人たちに、二人の間柄を知られるのを恐れたからだ。知られたが最後学校中のうわさになって、酷いことになるのが見え見えだ。なぜなら彼女めぐみは、クラスどころか学年でも指折りの美少女で、しかも明るく快活で男女問わない人気女子だったから。それに比べて彼ケンジは、顔がいまいちでしかも他人とあまりしゃべらない無口キャラ、一応バスケ部には入っているがレギュラーを取るわけでもなく万年補欠の残念男子だったから。二人の間柄が知られれば、妬み、中傷、罵倒…、とくにケンジへの風当たりが酷くなるなどありとあらゆることが考えられる。そのため二人は、学校で仲良くするのは避ける日々だった。

そんな二人は、幼稚園時代からの幼なじみ。ケンジは覚えていないが、めぐみはケンジにとても優しくされたことをよく覚えていて、幼稚園時代からケンジを心に決めた男子と思い定めていた。
小学生時代は、ほとんど同じクラスになったことがなくお互いに疎遠になっていた。
二人の関係が再燃したのは、中学生になってから。とくに中2になった時、二人は、クラスが隣同士になった。距離が近づいたこともあって、二人の関係はぐぐっと一気に親密になった。
めぐみは、才色兼備を買われ生徒会の役員だった。それが幸いし、生徒会の仕事が終わるころがちょうどケンジの部活が終わるころだった。ケンジは中1の時はよく部活をさぼったが、中2になってからは打って変わって部活に打ち込んだ。そう、二人は示し合わせて、毎日のように二人で下校した。学校から自宅までの距離は、短い。その歩けば数分で着く道のりを、二人はなるべくゆっくり、ゆっくりと歩く日々だった。

やがて夏休みが近づいた。
「夏休みに入ったら…」
無口なケンジが、珍しく自分から声を出した。くっと顔を向けためぐみに、ケンジは
「二人でいっしょに勉強しようー。できたら…、家の中に二人きりで」
めぐみは、笑顔満面になり
「うれしいナ~。すごい楽しみ~」
と言って、ぱっと駆け出した。
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