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Quattro stagioni
第12章 スタンダールの幸福 Ⅶ♡
心臓が喧しい。身体が熱くて仕方がない。もたれ掛ってくる美月の身体をなるべく優しく起こし、服を脱がせた。辛うじて肩に引っかかるブラも抜き取って放り出す。水着姿の時にその豊かさにどきりとしたこともあったが、遮るもののなくなったそれは流石に刺激が強い。
桜の花弁のような色をした乳首。揺れる乳房はハリがある。押し倒しても尚、形を保つ膨らみに唇を寄せた。
「んっ…あっ、」
乳首を口に含んで、舌で転がしながら下着ごとスカートを脱がせた。生まれたままの姿。薄暗い部屋の中でも肌の白さがよく分かる。一度、かすめる程度のキスをしてから俺も服を脱ぎ捨てる。ボクサー一枚の姿になって再び美月に触れようとすると彼女の手がボクサーのゴム部分に触れた。
脱げということか。分かったよ、と言う代わりに髪を撫でてやる。薄い布地が限界まで押しあがったボクサーパンツも脱ぎ捨てた。美月は微かに目を瞠る。
「…そんなに見るな」
だめだ、もう我慢などしていられない。美月の目元を手で覆って、反対の手をティッシュボックスの向こうに伸ばす。昨晩、帰りがけに購入しておいたコンドーム。こいつの世話になるのは酷く久しぶりだ。
「なぁ、もう、いいか?」
「はい…」
髪にキスをして、ゴムのパッケージを破った。先走りに濡れる先端に被せ、くるくると根元まで下ろしていった。
美月の下半身の方に移動して、足を開かせる。どろどろに濡れた股間がいやらしく光って見えた。ぎりりといきり立つモノの先端を膣口に添えて一呼吸。深く息を吐いてから美月の脇腹をそっと撫でた。
「辛かったら言えよ」
「…はい」
手を添えて、出来る限りゆっくりと押し込む。包み込まれるみたいだ。ぎちぎちに狭い。
「あっ…う、んんっ…」
「わるい、大丈夫か?」
「へいき、です…んあっ…」
美月の反応を見ながら奥へ奥へと進めていく。まずい。あまりに久しぶり過ぎて気を抜けばすぐに射精してしまいそうだ。薄い膜越しだというのに指を入れた時以上の熱さを感じる。ねっとり絡みついて、締めつけてくる。ようやく先端が子宮口にこつんとぶつかった。