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Quattro stagioni
第4章 ♡ la mia gattina

藤くんは変態だ。本人も大いに認めている。曖昧な状態の頃からしつこく私に猫のコスプレをさせたがっており、なんやかんや言いながらも私も彼が喜ぶのならやってやろうという気にはなっている。

なっては、いるのだ。だが、

「こんな真昼間からそんなのやだ!」
「でも、週末には猫やってくれるって約束でしたよね」
「週末ならやってもいいってだけで、乗り気かって言ったらそうじゃないからね」
「俺はこの日を楽しみに今週仕事頑張ったんですよ」

確かに、言葉通り今週の藤くんは浩志が驚くほどの働き振りであった。それに先週の日曜には私に悪戯をすることなく、引っ越しの荷物の片づけをせっせと頑張っていた。それが真昼間から私にコスプレをさせる為だったのかと思うと呆れて溜息しか出てこない。

秋晴れの美しい空が寝室の窓の向こうに広がっているのが良く見える。朝はゆっくりめに起きてクロワッサンと卵の残酷焼きの朝食を取った。さて、今日は近くの散策に行こうかなんて言い出すかと思えば、数時間ばかりのんびり過ごした後、私を抱き上げて彼が向かったのは寝室だった。

やだやだと抵抗する私を組み敷いて、首筋に噛みついた彼はにんまりと笑っている。くそう。その顔はちょっとかっこいいじゃないか。

「ね、志保さん。俺のかわいい猫ちゃんになってください」
「よ、夜にしよう。あれ、なんか過激だったし」
「黒猫よりしましまがかわいいって楽しそうに選んでたじゃないですか」
「あんなパッケージ詐欺だと思わなかったんだもん!」

先週の日曜に藤くんと共に買いに行ったコスプレ用品は一度少しだけ中身を見てから無造作に紙袋に突っ込んでクローゼットに入れてある。

私が確認したのは下着の上下セットだけだが、パッケージを見る限りではごくごく普通の下着のセットのようだったのに、開けてみるとブラはとにかく布地が少ないし、ショーツはTバックどころかオープンクロッチだったのだ。
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