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Quattro stagioni
第4章 ♡ la mia gattina
「にゃんっ…にゃ、にゃ…にゃあっ、」
「いいこ。上手に鳴けるじゃないですか」
音が濁りを増す。軽く達したあとだと言うのに藤くんの指はいいところへの責めを緩めない。ぐ、と強く押され先程よりも大きく身体が跳ねた。下肢の震えを感じながらぐったりすると、猫じゃらしのスイッチを切り、ベッドへ放り出す。
ゆっくりと膣内から指を引き抜いて、私の身体をころんと仰向けに転がす。跨ってきた彼は私をいじめた長い指をそっと口元へ近づけてくる。
「にゃふ…ふっ、う、」
「綺麗にしてくださいね」
口内へ押し込まれた指を躊躇いなく舐める。舌を絡めて、甘く噛んだ。必死に彼の指を舐めながら股間へと視線をやるとこんもりと盛り上がっているのが見える。私以上に興奮しているのだろう。
一頻り指を舐め終えると、私の上から退いてやっとシャツのボタンを外し始めた。露わになる素肌は相も変わらず美しい。脱いだシャツとズボンをベッドの下へ放る。
ボクサーは私がふざけて選んだ暗闇でプリントが光るタイプのものだった。その中央はぴんとテントを張って苦しげである。
「まだ、ですよ。欲しい顔しないの」
「……っ…」
「かわいい猫ちゃんはどうやってご主人様に甘えてくれるの?」
私の隣に横になった藤くんは手を伸ばして尻尾を軽く引っ張る。だめだって、癖になってしまう。にゃあ、と声をあげて首を振る。どうやら私がアナルで感じてしまっているのには気付いているらしい。
「あなたはおねだり上手な猫ちゃんでしょう。ほら、どうするの?」
尻を撫で、私を促す。どうにかこうにか起き上がって、猫の手で藤くんの素肌を撫でた。もっと、縋りつきたい。抱き着きたいのにこの手の飾りが邪魔で邪魔で仕方ない。悔しさを滲ませながら胸元にキスをする。ぺろぺろと舐めてから普段の彼を真似るように藤くんの乳首に唇を寄せた。
ちゅうっと吸いついて、弱く噛む。藤くんの息が乱れ始めた。ちろちろと舌先で舐めれば、色っぽい吐息。脇腹を経て、彼の股間へ手を伸ばす。いきり立つ熱。欲しくて仕方ないのだ。これが欲しいの、と念を込めながらボクサー越しにそれを撫でて、なおも乳首に吸いつく。