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Quattro stagioni
第4章 ♡ la mia gattina
目を瞠れば、私の頬を擽ってから猫耳をふにふにと弄ぶ。飾りを触られただけなのに耳を愛撫されたかのような心地になった。
くすりと笑ってベッドの隅へ追いやられていた紙袋に手を伸ばす藤くんを見つめる。彼が取り出したのはペット用品の猫じゃらしのようなもの。だが、私は知っている。それが卑猥な玩具であると。
先端にふわふわした飾りのついた細い芯。根元には持ち手がついており、その持ち手にはスイッチがある。楽しげな笑顔の藤くんが試しにスイッチを入れると鈍い音を立てて飾りがぶるぶると震えだした。
小刻みに首を振りながら逃走を図る。響く鈴の音が無駄な抵抗だと私をあざ笑っていた。案の定、ひょいと抱え上げられ彼の太腿の上に覆いかぶさるような状態にさせられる。後孔をいじめる粒にまた、甘ったるい声。
「猫は、どうやって鳴くの?」
いやいやをする私に、かわいいと言って振動する猫じゃらしを近づけてくる。脇腹にそっと先端が触れた。こそばゆくて、ぞくぞくする。
「ひ、あっ……」
「違うでしょ」
「…んんっ」
「ほら、猫ちゃん」
こいつ!完全にスイッチが入っている。顔を上げて、きっ、と藤くんを睨むと猫じゃらしで、つつ、と私の素肌を撫でる。
「に、にゃ、にゃあ…」
「かわいいです。もっと鳴いて」
藤くんの右手は猫じゃらしを操って、左手は気まぐれにアナルに挿入された尻尾の根元を弄った。普段は恥など忘れて気持ち良いと喘ぐ私の口からは、にゃあにゃあと自分のものとは思えない声が逃げていく。
「下のお口から涎垂らして悪い猫ちゃんですね。俺のズボン、汚れちゃったじゃないですか」
だったら服を脱げばいいのに。恨み目をくれてやろうにも、ようやく膣内に挿し込まれた指からの刺激で身体の力が抜けて、思うように動けない。
「にゃ…ふ、にゃあ…」
知り尽くしたスポットは避けて、浅い部分でくちゅくちゅと音を鳴らす指。身体中を擽る猫じゃらしの弱い振動でさえとてつもない快感を引き出す。どろりと溶けだす頭。シーツを掴みたいのに猫の手がそれを許さない。
「に…にゃあっあっ、あっ…」
へにゃりと私の身体から緊張が抜けたのに気付いたのか浅いところを弄っていた指は奥のいいところを擦り上げた。大きく鈴の音が鳴る。私の身体が跳ねた証拠だ。