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Quattro stagioni
第5章 ♡ call my name
していることは同じことでも、湧き上がってくる感情は1年前とまるで違った。あの頃していた、ただ、身体の疼きを満たす為だったセックスでは今の気持ちは得られなかった。
「あっ、ちょっと、急に動くのだめだって、」
突き上げられると同時に背中を走る快感。うっとりと閉じかけていた目を開き、藤くんを見る。にんまりと笑って、ごめんなさい、とキスをくれる。再びベッドに押し倒され、速いピストン。瞬く間に上り詰め、私の口からは喘ぎ声と彼を呼ぶ声だけが飛び出していく。
「あっ、あぁっ、ちはる…っ」
「ゆっくりでいいですから、ちゃんとベッドの上以外でも呼べるようになってくださいね」
「…ん…うん…っ…あっ、あっ」
こくこくと頷く。キスをしながら何度目か分からない絶頂。びくりと震えた両足からぐったりと力が抜けると膣内で藤くんのモノがどくんと爆ぜる。乱れる息を吐いて、ずるりと射精後のモノを引き抜く。私を抱き寄せながら目を伏せる彼の顔はどこか幸福そうに見える。
見間違えなんかではなければいい。伸ばした人差し指で頬をつつく。くすぐったそうな顔。眠たげな声が、大好きですよ、とこっぱずかしいことを言ってのけた。
「いいですか、明日から距離注意ですよ。清水が指1本でも触れたら俺、あいつぶっ飛ばしますから」
「……はいはい」
「あ、生返事」
うるさいなぁ、とごちて藤くんの胸元に額を擦りつけると私を咎めるようにわしゃわしゃと髪を撫でてくる。顔を上げて、キスをして、声をあげて笑い合いながらしつこくベッドの上でじゃれ合った。
結局、2回戦目にもつれ込んだことは言うまでもないだろう。
Fin☆