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Quattro stagioni
第5章 ♡ call my name
白が、弾け飛ぶ。お腹の奥底から湧き上がる熱で身体が焼けてしまいそうだ。容赦なく子宮口を刺激する亀頭。気持ち良くて、苦しい。好き、知晴、大好き。譫言のように言いながら必死にしがみつくと藤くんはキスを繰り返して、愛してると囁く。
「もっと、言って、もっと俺を呼んでください」
「ちはる…、ちはる…っ…あぁッ、」
目尻から涙の粒が零れ落ちる。ちゅ、とそれに吸い付いて髪を撫でてくれる手のひらの感触が愛おしい。ぐっと強く腰を押し付けて、ゆるりと揺り動かす。震える足を彼の腰に絡めるも、上手く力が入らない。
荒く息を吐いた藤くんは抱擁を緩め、身体を起こした。いやだ、離れていかないで。そんな思いで伸ばした私の手を取ると手のひらをぺろりと舐める。
「…ちはる…ぎゅって、」
「はいはい」
腕を引いて、私の身体を起こす。強く抱き締めて、下からぐんと突き上げる。藤くんのお気に入りの体勢。深い挿入はあっという間に私を絶頂へ押し上げた。
「あっ、あっ、んん、」
「こっち見て。ほら、キスは?」
「んっ…ふ、」
頬を包み込む大きな手のひら。合わせた唇の熱。腰を支える腕はやんわりと脇腹を揉む。ちろりと出した舌に吸い付いて、甘く噛んでくる。
「んァっ…やっ…も、」
もう、イク、と言いかけた声は弱く消えた。藤くんが腰の動きを止めた所為だ。なんで、と問うように涙越しに美しいアンバーを見つめる。
「ち、はる…?」
「志保さんかわいすぎて出そうです」
「いいよ、」
「俺がもう少しこうしてたいの」
「でも、も、イきたい…」
「さっきからずっとイきっぱなしでしょ。もう、嫌ですか?」
「やじゃない…」
「じゃあ、あとちょっとだけ」
加減してねと言ったのに。ずるい人。柔らかな頬に口づけて、回した腕に力を込める。五感の全てが愛おしいと叫んでいた。照れてばかりでごめんね。私は誰よりもあなたが大好きよ。どうか伝わってと思いながらゆっくりと息を吐くと、彼の手は分かってるよと言うように私の背中を撫でてくれた。