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皇帝の激しい寵愛
第8章 皇宮へ
「春麗様、お久しぶりでございます」

「もう、2人の時は敬語はいいわ。
 あなたがいなくなってから
 部屋の中がすごい事になって
 いるわ」

春麗は皇帝、紅運の母だ。
背が高く、スラリとした
体型で雪が憧れている
存在だ。

「紅運も寂しくしていたわよ」

紅運と名前を聞いただけでも
ピクリとしてしまう。

「あなた、紅運が好きでしょう」

「えっ、そんな。滅相もない」

「あなたの顔を見れば分かるわよ。
 だって紅運だって・・」

といいかけた瞬間

「雪、雪」

「ほら、噂をすれば」

明らかにその声は紅運だった。

「雪、ずっと待っていた。
 そなたが愛しくて
 たまらなかった」

紅運は雪を抱きしめた。

「紅運様、春麗様の前で
 そのような事を」

「良いわね~、若いって。
 前皇帝にも見せたかったわ」

「皇后、私は雪と結婚します」

「えっ、そんな。私の気持ちは
 聞かないの」

「今から聞く」

そういうと紅運は雪をお姫さま
だっこをして、自分の部屋へ
連れていった。
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