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第9章 悪夢の実像
くるり・・・・と



アイルの方を向いた男は




怪しげに微笑んで
フリスビーを差し出す





『コレ…君のでしょ?

…ホラ。…何してるの?

取りにおいでよ・・・ここまで』







『ヒク…ッ・・・ハ…ハァ…ハ…』





過呼吸寸前までに呼吸を乱して


アイルは自分の胸元を
かきむしるようにギュっと掴む




前進も後退もできず

ガタガタに震える脚で

なんとか立っていた








『よぉく しつけられた優秀な犬だね?


君の言うことよーく聞いて…座ってるよ?


早くこっちに来てホメてあげたら?


・・・ねぇ?・・・アイル?』










『……っっ… …』









そう・・・そこに立っていたのは





4年前の





アイルが重傷を負わせた"被害者"であり




元彼氏のセイゴだった。








〃…………なんで…〃





動けずにいるアイルを前に

セイゴはしゃがみ込み、モコの頭をなでる








『ひどいママだなぁ。こんなに良い子を
ホメてくれないってさ~…よしよし』






『ハァ・・・ハッ・・・ハ…ハ』




不適に笑うセイゴが
フリスビーを反対にほうり投げ

走りだそうとするモコの白い背中を
鷲掴みにしてつまみ上げた





モコの悲鳴が河原に響き渡る









『ゃっ・・・やめてぇぇ・・・っ・・・!!!』










『~やっと口をきいたね?』








『ハァ…モコ……っ・・・その子は

やっと元気になったの

…乱暴しないで・・・っ』






アイルが震える声を絞り出す









『お願い…っ…その子を…はなしてっ…』








『~アイルがこっちに来たら…
離してあげるよ?』





ブキミな程の微笑みと非情な行為にして
ゆっくりおっとりと話すその声に
アイルの身震いがどんどん増していく。




金縛りのように動かない脚を必死に動かして
アイルはわずか数メートルの距離を
引きずるように前進した。






あと一歩・・・という所で







ガチッ・・・と


セイゴがアイルの右手を強く掴んだ。
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