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Best name
第16章 未来へ
アイルをぎゅっと抱きしめて
頭をワシワシと撫でる




『~…♪全快したら…
た~っぷり可愛がってやるからな~アイル?
待ってろよ~?』



『っっ…バカっ…はなしてよっ
人が…心配して来てみれば…
バカなことばっか…言・・・っ』





え?…ヤベっ?…泣くのか?!



オレの手をふりほどいてアイルが
スタスタとドアの方へ向かう



『アイル…ごめん。…ジョーダン‥』



『グスっ・・・
くすり…もってくる

…ジョーダン言う元気が
戻ってきたなら安心

ふふっ…よかった』




…フゥ…心臓にワルイぜ~

って

自業自得なんだが



熟睡して目が覚めると
もう夕方の5時だった


体はかなり軽くなった


アイル…帰っただろうか?
リビングに行ってみる


…洗濯もキレイに片されて
掃除もされているリビング


キッチンのテーブルに
アイルが突っ伏していた


『…アイル?』


つんつんと肩をつついても全く起きない




…やっぱり


アイルろくに寝てないな?



『……』

起こさないように抱き上げる


アイルは…子どもみたいに軽かった

ソファにそっと寝かせて
タオルケットをかける

スースーと寝息を立てて眠るアイルは
メチャクチャ可愛かった

子どもみたいなアイルの寝顔を
しばらくみつめていた

ふにふにした ほっぺ…
やわらかい髪

オレを…本当に心配してくれて
…こんなに一生懸命に



アイルの優しさが身にしみる

オデコにそっとキスして
起こさないように離れた


飲み物を出しに冷蔵庫を開けると
お粥やらおかずが
キレイに小分けになって入っていて
思わず笑みがこぼれる


再びアイルの寝顔を見つめると
…アイルが、そっと目をあける


『‥りょおき?…ぁ…私』

『~寝てろよ』



アイルが慌てて起き上がった

リビングの時計をキョロキョロと探し
オレのオデコに手を当てる


『ごめんっ…寝ちゃった
リョウキおなか空いた?熱は…?~』


『~…おかげでホントに楽』



『よかったぁ…~

…でもムリはダメだよ?
ぶり返したりしたら

けど‥やっぱり
リョウキ、タフだね。回復も早い』




そいつは違うだろアイル?


目の前のアイルを
ギュ~っと抱きしめたくなる…



本当にホッとした顔で笑うアイル
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