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仮初めの恋人
第3章 初めての彼氏~郁野真莉の依頼~
いざ作成してみると本当にこんな人いるのだろうかと胸が高鳴ってくる。
そしてこのまま消してしまうのが惜しい気さえしてきた。
依頼するのは安い金額ではない。
しかしゲームやアニメの趣味にもさほどお金をかけていない真莉にとって、払えない金額でもなかった。
『やって、みようかな……』
震える指先で、ENTRYのアイコンを右クリックした。
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「こんなのでいいのかな?」
鏡の前に立った真莉は何度も自分の服装をチェックする。
生まれて初めてのデート。
ネットで慌てて『初デート』『無難』『アラサー』を検索して揃えた一式だ。
薄手のグレーのニットに白い膝下まであるフレアスカート、黒のストッキングという普段はあまり着ない服を着るだけで、気分は高揚する。
そしてこのまま消してしまうのが惜しい気さえしてきた。
依頼するのは安い金額ではない。
しかしゲームやアニメの趣味にもさほどお金をかけていない真莉にとって、払えない金額でもなかった。
『やって、みようかな……』
震える指先で、ENTRYのアイコンを右クリックした。
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「こんなのでいいのかな?」
鏡の前に立った真莉は何度も自分の服装をチェックする。
生まれて初めてのデート。
ネットで慌てて『初デート』『無難』『アラサー』を検索して揃えた一式だ。
薄手のグレーのニットに白い膝下まであるフレアスカート、黒のストッキングという普段はあまり着ない服を着るだけで、気分は高揚する。