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仮初めの恋人
第3章 初めての彼氏~郁野真莉の依頼~
秋希が言うように、見たり見られたりすることがないこの状況に慣れてくると恥ずかしさはどんどん和らいでくる。
現実から切り離され、快楽だけに意識が集中した。

「真莉も好きなように動いて」
「うん……」

そう言われ、彼の胸元に顔を近付け、舐め始める。
秋希の肌の温もりや感触を舌先で確かめていた。

そして乳首を見つけるとそこを舌でレロレロと責める。

「意外なことしてくるな」
「こういうの、嫌い?」
「いや。好きだ」

含んだような笑いを滲ませて答える彼の声を聞き、嬉しさがこみ上げていた。
自分がされるのも気持ちいいが、仕事と一緒でやはり相手に悦ばれるのが嬉しかった。


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