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安田博の性犯罪録
第1章 女子大生・吉田さやか 1
このときの二人の間には、深夜のメッセージアプリで感じていた空気が流れていた。
しかし二人とも、中々、切り出せなかった。そもそも何を切りだしていいのかすらわかっていなかった。
そしてしばらく当たり障りのない会話が二人の間を流れていた。
しかし、二人ともそれを望んではいなかった。


数秒間、会話が途切れた後、ふいに沢村が切り出した。


「ねえ、あれ見せてよ」


「えっ?何のこと?」


「昨日話したじゃん。形がおかしいかもって」


沢村は目をさやかに合わせずに言った。さやかも、何のこととは返したものの、何のことかはわかっていた。
さやかは心臓の鼓動が急激に早くなるのを感じていた。


「…ごめん。うそ」


沢村は沈黙に耐えきれなくなってそう言った。
さやかはその言葉を聞いてから数秒沈黙し答えた。


「ううん…いいよ。誰にも…言わないでね」


さやかは、その言葉に沢村が動揺しているのを感じていた。
しかし、さやかの心臓も、正常に次の言葉が出てこないほど鼓動を早めていた。
そしてその次の言葉の代わりに、さやかはそっとスカートをめくって、沢村に薄水色の下着を見せた。
今日たまたま買ったばかりの下着を履いていたことも、さやかのその行動を秘かに後押ししていた。


「よく見えない」


沢村はそういうと、さやかの前にしゃがみ込み、さやかの股間に顔を近づけた。
さやかはスカートを両手でめくったまま、上から沢村の顔を見ていた。
沢村はいつになく興奮していた。しかしさやかの目には、それが真剣な目で見つめているように見えていた。



「ねえ、下していい?」


「…うん」


沢村は、顔を近づけたまま、さやかの下着に手をかけ、膝まで下した。
さやかの、まだほとんど毛が生えていない股間が露わになった。
性器の割れ目がしっかりと沢村の目に移った。

その瞬間、さやかは急激に不安に襲われた。

まず気になったのが下着の汚れだった。新しい下着だけど今日一日履いてた。
下着は汚れていないだろうか?
こんなに至近距離で顔を近づけられて匂ったりしないのだろうか?
そもそも今のこの姿を誰かに見られたら…

沢村が何か言葉を発しようとした瞬間、さやかは沢村を突き放し、パンツを履いてスカートを下した。


「今日はこれでおしまい。また明日ね」








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