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安田博の性犯罪録
第1章 女子大生・吉田さやか 1
「騒いだら殺すぞ」

そういって安田は猿ぐつわをはずした。今すぐにでも犯したいというという思いはあったが、
それよりも安田は若い女との会話を楽しむことを選んだ。


「お願いします、ゆるしてください…」


猿ぐつわをはずした瞬間女はそういった。
許して?許されなければいけないのはおれのほうじゃないか。
安田は内心笑った。加虐心と征服欲が強い安田には、この台詞はむしろ逆効果だった。


「質問に答えれば許してやる。お前名前は?」


女は答えた。


「よしだ、さやかです…」

さやか、か。中学の時のとなりの席の女もさやかという名前だったな。
名前を聞いて、安田はますます欲情した。

安田は名前以外にも、さやかの情報を聞き出した。それによると近くの女子大に通う一年生で、4月にここに引っ越してきたばかりのようだった。
身長は158cm、体重は48kg、18歳。両親と妹が四国の実家にいるらしい。


「嘘ついてないだろな?」

「はい、ついてないです…」

「じゃあ学生証よこせ」

「そのカバンの中にあります…」


安田は近くにおいてあった白い手提げカバンの中の財布と携帯電話を取りだした。
そして財布の中を確認する。現金は3千円しか入ってない。安田はチッと舌打ちした。
まあいい。金はあとでATMからおろさせればいい。
安田は学生証を取りだして、持ってきた自分の携帯電話で写真をとった。
実はこの携帯電話はキャリアと契約していない。脅し用に使うつもりで持ってきたのだった。


「これでもうおれはお前がどこの誰だか知っている。もしここで逃げて警察に行った
 としてもおれの仲間がお前を殺しにくるからな?」


さやかはうなずく。涙は少し止まったようだ。


「言うことを聞けば、悪いようにはしない。わかったな?」


さやかは再度うなずいた。その様子を見て安田は後ろのビニールテープの拘束を解いてやった。
アメとムチ。従えば痛みから逃れられ、反抗すればキツイ罰を受ける。
単純な理屈だが、こういう状況ではとても有効であるということを安田は本能で理解していた。


さやかが少し安堵の表情を見せる。
そのさやかに向かって、安田は笑みを浮かべながら言った。

「服を脱げ」




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