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恋人上司と秘密の甘い夜
第6章 恋人上司
「……課長からこれを預かってきたんだ」
しゅんとしていると、茶色い封筒を後藤さんに渡された。
不思議に思いながら、中から一枚のA4用紙を取り出す。
それを読んでから、目を大きく見開いた後に後藤さんに笑顔を向けた。
「――――これ本当ですか……!」
「本当だ」
その内容は、この職場でもう半年働ける契約更新の内容の物だった。
「藍紗がいた方が残業が減るからな。飯近さんと上の人に頼んでみたんだ。それで契約更新へと話が進んだわけだ」
「え……」
「今の仕事を続けるなら、名前を書いて判子を押して課長に提出してくれ。……どうするんだ?」
私が出す答えを分かっているように後藤さんは優しく微笑んだ。
後藤さんとこれからも一緒に仕事ができると思うと、心の底から嬉しくて目の前が潤んでくる。