この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
恋人上司と秘密の甘い夜
第7章 【After Story】契約
飯近さんは後藤さんのことを気に入っているから私が抱き着いて相当ショックだったのだろう。
既婚者のおばちゃんだから、息子代わりに可愛がっているだけなんだろうけど。
長机を拭いてから背伸びをして気持ちを切り替えるようにした。
その後、飯近さんとの気まずさは変わらず今日の仕事も終わった。
残業がなかった後藤さんと夜ご飯を食べにラーメン屋へ行く。
ここは豚骨ラーメンが美味しいお店。
何度か来たことがあって、店長イチオシの味噌とんこつラーメンがお気に入り。
でも今日はあまり食欲が湧かず、さっぱりした醤油ラーメンを選んだ。
ズズッと麺をすすっている時、後藤さんが心配そうに私の顔を見てくる。
「――――まだ飯近さんのこと引きずっているのか?」