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恋人上司と秘密の甘い夜
第7章 【After Story】契約
「あとは机を拭けばもう終わりかしら。お茶の残りはない?」
そう言われてお茶のペットボトルが入っていた箱を確認した。
「ダンボールの中は空っぽなので、箱を潰しておきますね」
「――――ねえ梨木さん、本当に後藤くんとは何もないのよね。まさか、付き合ってるわけではないわよね?」
「なっ、何もないですよ」
「そうよね……。わたしは疲れているのかしら……」
「あはは、そうですよ。私が机を拭いておきますので、飯近さんは先に戻っていてください」
「あっ、ありがとね。オホホホ……」
変な笑い方までしているから飯近さんはまだ動揺しているんだろう。
しかも去り際に長机に足をぶつけていた。