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恋人上司と秘密の甘い夜
第1章 恋
「えっ……?」
「いつも静かにしてて、真面目に仕事してるからこう言う一面があるのを始めて知った」
「あはは……。実はそこまで静かなタイプじゃないんですけど、人見知りしてしまって……」
身体を動かして少し汗をかき、スッキリした勢いでつい口から本音が漏れた。
「なるほどな。まあ、大丈夫。そのうち慣れていくよ」
「がっ…、頑張ります……」
「一緒に頑張ろうな」
後藤さんは今の時間を思いっ切り楽しんでいるような柔らかい微笑みを私に向けてくる。
仕事をしている時には見られなかった温かい笑顔。それが、私の中では一段と輝いていて特別な物に見えた。
「…………」
まさか後藤さんにこんな感情を抱いてしまうなんて不意打ちだ。
大分、恋なんてしていなかったのに。
温かい何かが、私の心に芽生えてしまったんだ。