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恋人上司と秘密の甘い夜
第10章 【バレンタイン特別ストーリー】ビターを甘くして
あれは子供たちが少し大きくなった時の話だった。
「藍紗ただいま」
「おかえりなさい」
今日はバレンタインデー。
柊二さんの手には案の定お洒落な紙袋が下げられていた。
「片方は飯近さんですよね。もう片方は?」
「こっ、これはだな。 瀬戸さんからバレンタインチョコをもらったんだ。子供たちと食べていいぞ」
瀬戸さん。柊二さんの元カノ。
仕事上関わることが多くなったらしく、私の不安の材料になっていた。
もらってきた紙袋を渡されると、片方の中には可愛いラッピングで包まれている物があった。
「藍紗?」