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恋人上司と秘密の甘い夜
第2章 悩み

次の日の朝。早めに職場に行って棚の拭き掃除をしていると後藤さんが出社してきた。

「おはよう。梨木さん」

「おはようございます、後藤さん」

シワが見当たらない真っ白なシャツ、寝癖一つ付いていない髪型で今日も完璧な後藤さん。

自己管理がしっかりできているカッコいい大人だ。


昨日はふと恋心を抱いてしまったけど、あれは勘違いかもしれない。

恋をしてもこんな私が釣り合うような相手ではないし、付き合えるはずもないから諦めるのが一番だ。


「昨日のボーリングで筋肉痛にならなかったか?」

「あー…、ちょっと右腕が痛いです」


「――――梨木さん、どうしたの~?あら、後藤くん。おはおう」

私と同じくらいの時間に職場に来た飯近さんがこちらにやって来て話し掛けてきた。


「おはようございます。昨日、梨木さんとボーリングに行ったんですよ」

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