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恋人上司と秘密の甘い夜
第2章 悩み

「二人でボーリングに……!?」


「練習に付き合ってもらったんですけどね、梨木さんの方が上手くて俺が負けました」

「あら~、そうなの。仲良しねえ……」

「あはは……」

なぜ後藤さんはプライベートをペラペラ話すのかなと思ったけど、やましい事がないからこそ言えるんだろう。

それでも飯近さんは何故かいい顔をしなかった。


仕事を始めてから少し時間が経った頃。後藤さんは座っていた椅子から立ち上がり、ジャケットを手にした。

「俺は外の仕事に行ってくるから、梨木さんはこの書類の作成とラベル貼りよろしく」

「はい」

仕事を与えてから出て行き、私はその後姿が見えなくなるまで視線を向けていた。

今日も頑張っているんだな……。


後藤さんが外出している中、私は黙々と作業を続けていたけど簡単な仕事で一時間も経たずに終わってしまった。


ふあ……、眠い……。

今日の仕事も早く終わらないかな……。


ミスがないか念入りにチェックをしていた時、いつも訪ねてくるお客さんとは違う雰囲気の女性がやって来た。

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