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恋人上司と秘密の甘い夜
第4章 理由
感情に流されて後藤さんを責めてしまう。
後藤さんは悪くないのに、悪いのは私なのに。
大人気ない嫉妬をする私と目を合わせる様子はなく、後藤さんは窓から外の方を見ていた。
幻滅しただろうか。
重い女だって思われただろうか。
このまま黙られていては埒が明かない。
「すみません。今日は帰りますね……」
車のドアを開けようとした時、後藤さんに手を引かれて止められる。
「花菜ちゃんだけは仕方なかったんだ」
野仲さんは特別という事にまた涙が溢れてきた。
「私は後藤さんの特別じゃないんですか…?」