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恋人上司と秘密の甘い夜
第4章 理由
落ち込んで下を向くと、後藤さんが優しく頭を撫でてくれた。
「俺の言った事をいつもしっかりこなしてくれるんだ。藍紗は充分にいいパートナーだから自信を持ってくれ」
「ありがとうございます…」
絶対に負けたくない。
野仲さんを超える部下になれるように頑張ると心に誓って、また出てきた涙を手で拭った。
「それで、仕事以外での相談はなんだ?」
「…………」
「藍紗?」
「部下ではなく、彼女として言わせてもらいますよ」
「あ…、ああ……」
ゴクリと唾を飲む後藤さんを険しい顔でじっと見て、私は言いたい事を放つ。