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恋人上司と秘密の甘い夜
第4章 理由
「はい……」
「前よりも綺麗に洗った甲斐があるな」
感じるように触っていたのはわざとだったようで。
「俺も前は緊張していたからな」
「後藤さんも……?」
「ああ。でも前よりも藍紗のことをいっぱい愛したい」
ドクンドクンと煩い心臓に汗ばむ体。
それでも後藤さんは抱き締めて、何度もキスを落としてくれた。
あんなに綺麗好きで他人の汗など以ての外だろうに、そんな顔を一切しないで肌を合わせてくれる。
これも愛されている証なのだろう。
私は確実に幸せを感じていた。