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恋人上司と秘密の甘い夜
第5章 秘密
「後藤さん、おはようございます」
「おはよう」
次の日の朝になり、後藤さんと職場で会って挨拶を交わす。
昨晩何もなかったかのようにあっさりとしていた。
私は恋モードになっているのに、後藤さんはよく切り替えができるなあ……。
大好きな上司の姿を見てニヤけてしまうがすぐに抑えた。
「今日は久しぶりに梨木さんも外回りについて来るか?」
「行きたいです!」
後藤さんと二人っきりの時間を過ごせるなんて幸せ。
彼女になってから、初めての外回り。
何を話そう。
車で移動している時は、他に誰もいないからプライベートの話もしていいのかな。
――ドンッ!
浮かれているといきなりデスクに書類の山がのった。
この書類を持ってきた飯近さんが額の汗を拭う。
「後藤くんごめんね~。梨木さんには今日はこの帳合やってもらうから」
「え!?」
何、この量。
「これをひとりでやるのは無理だもの~」