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恋人上司と秘密の甘い夜
第1章 恋
デスクの上にはコピーをして欲しいと書かれた付箋が貼ってある書類がいくつか置かれていた。
それを持って印刷室に行き、印刷機にセットしてコピーのボタンを押す。
印刷室は狭いけど一人になれてトイレの個室の次に肩の力を抜くことができる場所だった。
「はあー……」
今日も疲れた。時計を見ると、午後4時50分。
あと10分……。
5時に定時だからこのコピーが終わったらやっと帰れる。
一息ついていると急にドアが開いて後藤さんが入ってきた。
「梨木さん、これも印刷よろしく。こっちが15部で、こっちが10部で」
「はっ、……はい」
「お疲れのようだな。外回りは疲れたか?」