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恋人上司と秘密の甘い夜
第6章 恋人上司
それから数ヵ月後。後藤さんの恋人になってから毎日が楽しくてあっという間に時間が過ぎていった。
「梨木さん、課長が呼んでたわよ。さっき外回りから帰ってきて、今は給湯室にいるから」
飯近さんが妙ににっこりとした顔で言ってくる。
課長に呼ばれることはコピーを頼まれる以外に滅多にない。
また大量コピーなのだろうか。
疑問に思いながら、給湯室へ向かうとコーヒーの良い香りが漂っていた。
課長と後藤さんがマグカップを手にしながら飲みながら立ち話をしている。
邪魔しないように近づくと課長が気づいてこちらを見た。
「あ、梨木さん。丁度いいところに。就活進んでるかい?」
しまった。就職活動をしないといけないことを完璧に忘れていた。