この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
運命の人
第33章 3年後

海人はもうすぐ4才になる
4月から幼稚園に通い始めた
家で私と過ごす日々から抜け出して、私の知らない世界に出ていく
初めは、お迎えのバスに乗る時も泣いてばかりだった
3ヶ月も経つと、嬉しそうに出掛けていく姿に寂しくなる
家に健人と二人きりでいると、息が詰まりそうになる
あの日した約束。。。
愛ちゃんには会っていない
樹にも会っていない
正しく言うならば、健人が健人と一緒ではない外出を許してくれなかった
拓人もあれ以来、よそよそしい
二人きりになるのを避けられているようだった
理由は聞けずにいたけど、過去に区切りがつけられたみたいで、どこか安心していた
健人は、私を甘やかす代わりに家という箱から出してくれなかった
小さな抵抗で、海人にパパと一緒に寝たいとねだらせて3人で寝る日々を送っていた
この3年、健人と二人きりになるのを避けてきた
それでも、体を求められると拒めない
週に1回、2週に1回、月に1回
地味に回数を減らしていく
「疲れてて。。。?
体調が。。。良くないの。。。」
弱ったふりをして、涙を浮かべると優しくキスして抱きしめてるだけでいいと言う
海人が幼稚園に行くようになり、健人の仕事のお客様のお茶出しや相手をするようになった
私は、時間をもて余していた
健人は男でも女でも二人きりになるのは許してくれなかった
それでも、健人以外の人の話を聞くのは、楽しかった
そんなある日、1人のお客様に仕事をしないかと誘われた
産休の人が出て困っていると言う
仕事は簡単な事務
健人は、嫌な顔をして即座に断ったが、粘り強く言う相手に、少し考えてみると答えた
3日後にまた来ると、帰っていったその人を見送ると、健人が私の頭を撫でて言う
「今の話は忘れろ。。。?」
え?
考えてみると答えてたのに
やっぱりダメだと言うのだろうか。。。?
この狭い世界から出してもらえるチャンスだ
健人の弱点は知っている
私。。。
私を甘やかす代わりに閉じ込めた健人
息が詰まりそうになる
外に出たい。。。
健人以外の人と話したい
健人の弱点は私。。。
どうすればいいのかはわかっている
チャンスは逃したくない。。。
4月から幼稚園に通い始めた
家で私と過ごす日々から抜け出して、私の知らない世界に出ていく
初めは、お迎えのバスに乗る時も泣いてばかりだった
3ヶ月も経つと、嬉しそうに出掛けていく姿に寂しくなる
家に健人と二人きりでいると、息が詰まりそうになる
あの日した約束。。。
愛ちゃんには会っていない
樹にも会っていない
正しく言うならば、健人が健人と一緒ではない外出を許してくれなかった
拓人もあれ以来、よそよそしい
二人きりになるのを避けられているようだった
理由は聞けずにいたけど、過去に区切りがつけられたみたいで、どこか安心していた
健人は、私を甘やかす代わりに家という箱から出してくれなかった
小さな抵抗で、海人にパパと一緒に寝たいとねだらせて3人で寝る日々を送っていた
この3年、健人と二人きりになるのを避けてきた
それでも、体を求められると拒めない
週に1回、2週に1回、月に1回
地味に回数を減らしていく
「疲れてて。。。?
体調が。。。良くないの。。。」
弱ったふりをして、涙を浮かべると優しくキスして抱きしめてるだけでいいと言う
海人が幼稚園に行くようになり、健人の仕事のお客様のお茶出しや相手をするようになった
私は、時間をもて余していた
健人は男でも女でも二人きりになるのは許してくれなかった
それでも、健人以外の人の話を聞くのは、楽しかった
そんなある日、1人のお客様に仕事をしないかと誘われた
産休の人が出て困っていると言う
仕事は簡単な事務
健人は、嫌な顔をして即座に断ったが、粘り強く言う相手に、少し考えてみると答えた
3日後にまた来ると、帰っていったその人を見送ると、健人が私の頭を撫でて言う
「今の話は忘れろ。。。?」
え?
考えてみると答えてたのに
やっぱりダメだと言うのだろうか。。。?
この狭い世界から出してもらえるチャンスだ
健人の弱点は知っている
私。。。
私を甘やかす代わりに閉じ込めた健人
息が詰まりそうになる
外に出たい。。。
健人以外の人と話したい
健人の弱点は私。。。
どうすればいいのかはわかっている
チャンスは逃したくない。。。

