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運命の人
第35章 些細なこと
シャワーを浴びて浴室から出ると健人は仕事しているようだった

時間を見ると、海人の幼稚園バスが帰ってくるまでまだ、一時間ある

ふと、外を見ると洗濯して出かけたはずの洗濯物はない

健人が取り込んでくれたんだろう

ソファーの上に畳んであった

1人では働くことすら出来ないんだな。。。と改めて思わされる

健人が家で仕事しているから助けてもらえるが、サラリーマンのように働きに行っていたら、洗濯物はやり直しだっただろう

些細な優しさに感謝していく


そういえば、電話したって言ってたな


携帯を取り出してみると、手が震えた


不在着信



30件



30件???

ありえない。。。

手が震えて、笑えてくる


やはり、信用されてないんだ。。。

後ろから声が聞こえて、健人が入ってくるのがわかる


「美海、どうした?」


振り向かないで、話していく

きっと今の私は複雑な顔をしているだろう。。。


「電話

気づかなかったみたいで、ごめんね。。。?」


「まあ、いいよ。。。?」


「洗濯物

ありがとう。。。」


「どうした?」


近づいてくる健人が頭をポンポンしてくる


「協力はするよ。。。?

当たり前だよ?」


「でも、助かったから。。。?」


健人の機嫌の良い笑いが聞こえた


「妻の仕事も期待してるよ。。。?」


「っ。。。」


ふわりと抱きしめられていく


「館長。。。

いい男だっただろう。。。?」


「知り合いなんだね。。。?」


心がざわざわする

館長に抱きしめられた感触が残っている


「ああ。。。

兄貴とは違う兄だろ?」


クスクス笑っている健人は、私が思っていた通り、あの人は裏切らない。。。そう言っているようだった


「おじさんじゃない?」


ふざけた答えをすると笑っている健人が私を見る


「でも。。。

いい男だっただろう?」


何て答えたら正解なんだろう?

頭を回転していく



「うん


いい男だった」





しばらく沈黙があった





見つめ合うと、頬をさわる健人が私を見る


「好きだよ。。。

美海を愛してるのは俺だけ。。。だよ?」




背筋が凍りそうだった。。。

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