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運命の人
第10章 別れ
両親達が、樹を抑えていく声が聞こえる

何度も叩かれっぱなしで悔しい。。。

床に倒れた私を、お母さんが起こしていく


「っ。。。美海?大丈夫?」


「大丈夫なわけないじゃない。。。」


痛む頬を我慢して起き上がって樹を睨む

両親に抑えられている樹に近づいていく


「あんたなんて、だいっきらいっ」


パシンと、頬を叩いた

叩いた瞬間、糸が切れたみたいになる

足を蹴飛ばしていく

抑えられているせいか、上手く当たり樹の顔が歪んでいく


「やめなさいっ」


後ろから、腕を掴み座らされた

腕を掴んだお父さんを見ると私を見ている


「っ。。。だって。。。?」


「美海、殴る価値もないヤツに、暴力で仕返しするな。。。」


私の頭をふわっと撫でると、樹を殴った


「さっき、言ったよな?

どんな理由があっても、私の娘を傷つけるのは許さないって?

女に手を上げるヤツは最低だ。。。」


樹が私を見ている

目をそらすと、椅子に座っていく


「美海。。。?」


「っ。。。」


「離婚。。。してもいい。。。」


「え?」


「終わりにしよう。。。」


「いいの?」


「別れよう。。。

他の手続きは、話し合おう。。。」


「わかった。。。」


泣きながら私を見ている


「俺は、美海を愛してるよ?

ずっと愛してたし、まだ愛してる。。。

美海には伝わらなかったみたいだけど。。。?

もう少し、努力すれば良かったな。。。」


「気付いたのが、遅いわ。。。」


お母さんが離婚届を机の上に出していく

黙って、ペンを受けとると、不思議な感じだ

淡々と、すらすら書けてしまう。。。

書き終わると、樹に渡す


「どうぞ?」


樹が震える手で書いていくのが見える

紙切れ1枚。。。

始まりも終わりも、紙切れ1枚


樹が書き終わると、樹のお父さんが保証人の欄に書いていく

お父さんに渡して、私を見る


「離婚届は、美海が出してくれよ。。。

それくらいは、いいだろう?」


「わかったわ。。。」


「保険等の手続きは、郵送する

お金は、美海の通帳の分は郵送するよ

後は、渡さない。。。文句ある?」


結婚前のお金と、給料の残りは、私の通帳に入っている

元々、貯金は少ない。。。


「わかったわ」

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