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姉ちゃんと○○○
第13章 かぶれる姉ちゃん
姉ちゃんが僕に言う。
「お茶を飲みたいんだけど…」

「うん!」
僕は声を弾ませ、麦茶をコップに注ぎ、自分の口に入れる。

「何をしてるの? 私がお茶を飲みたいのよ。 あんたが飲んでどうするの?」
姉ちゃんの口調がキツい。


お茶が口の中に入っている僕はしゃべれない。

僕は食器棚の横に置かれたメモ用紙に
『口移し』
と書いて姉ちゃんに見せる。

「ストローがあるでしょ!」
姉ちゃんの言葉に怒気が混じる。

『姉ちゃんに口移しで飲ませたい』
僕はメモ用紙に書く。

「ダメっ! ストローを使いなさいっ!」


仕方ない…
僕はコップにストローをさして、姉ちゃんに差し出す。
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