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姉ちゃんと○○○
第25章 姉ちゃんを連れ去る
この日の夕食は、僕の送別会。

まだ0才でベビーベッドに寝ていたはずの拓真が、なぜかイスに座っている。

父ちゃん、母ちゃん、姉ちゃん、僕、拓真でテーブルを囲む。

家族でパーティーをするときは、すき焼きが定番だ。

「すき焼きってボク初めて。 楽しみだな」
拓真が言った。

拓真の話し声を聞くのは初めてだ。
短期間の間に急に話せるようになった拓真に、僕は驚く。

父ちゃんが言った。
「そろそろ修一も大人になったから、打ち明けようと思うんだが…」

「何っ?」
「何の話?」
姉ちゃんと僕が口を揃えて尋ねる。

「実は修一は、父ちゃんと母ちゃんの実の子じゃないんだ」
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