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姉ちゃんと○○○
第25章 姉ちゃんを連れ去る
「ところで、修一はどこの子供なの?」
姉ちゃんが父ちゃんと母ちゃんに尋ねる。

「桃から生まれたんだ」
父ちゃんが答える。

「私が川で洗濯をしてたらね、大きな桃がドンブラコドンブラコと川の上流から流れてきてね…」
母ちゃんが言う。

僕の出生は桃太郎と同じ?!



ギャー、オギャー

拓真のぐずり声で僕は目が覚めた。

僕はソファーで昼寝をしていた。

ベビーベッドに寝ている拓真が話せるはずがない。
僕が桃太郎のはずがない。
姉ちゃんと僕は実の姉弟だ。

僕の送別会のシーンは夢だった。

まだ父ちゃんは帰宅していないし、そもそもまだ日中だ。

姉ちゃんと僕が結婚できるはずがない。

僕はため息をつく。
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